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◆ パキスタン洪水被災地の支援について ◆

 



会員になるには
JFSAの活動は会員の方々に支えられています。
会員になるには下記の郵便口座に年会費をお振込みいただくか、 直接JFSA事務局まで直接お持ちください。
●2017年度(2017年10月〜2018年9月)分の会費になります。
●会員(正会員)には総会の議決権があります。
●会員、支援メンバーには年3回の会報と、 年1回サポーターグッズ(アルカイールの生徒が作ったものなど)を郵送いたします。
※サポーターグッズのサンプルはこちらからご覧ください。

◆郵便振替口座番号 00160-7-444198
◆加入者名 JFSA
≪年会費≫
【 会員(正会員)】

個人1口\5,000-/団体1口\50,000-
【 支援メンバー】
個人1口\2,000-/団体1口\10,000-


※通信欄に「会員」または「支援メンバー」「個人」または「団体」口数をお書き添えください(郵便振替用紙サンプルはこちらからご覧ください)。
※カンパ金をご入金いただく場合も上記口座をご利用ください。通信欄には「カンパ」とお書き添えください。
ボランティア募集中
 
JFSAでは活動を支えるボランティアを募集しています。
【作業内容】
@和服の選別、ハギレ作成、値段付け、など
A寄付された切手などの整理。
B会報などの郵送準備作業。
Cパキスタンへの古着コンテナ詰込み作業など。
Dフリーマーケットやチャリティ古着バザールなど古着販売に関わる補助作業。
【作業日】
作業内容により異なります。JFSA事務局へお問合せください。
【作業場所】
D以外はNPO法人JFSA事務局で行います。
*参加ご希望の方はJFSA事務局までお気軽にお問合せください。*ボランティアは無償で、交通費などの手当てもありません。ご了承ください。
ボランティア募集中
【NPO法人JFSA事務局】
住所:〒260-0001
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(木曜定休)
電話/FAX:043-234-1206
E-mail:jfsa@f3.dion.ne.jp

 ●洪水被災復興支援ニュースA
2010年12月20日


■ パキスタン洪水被災民支援カンパに ■
ご協力ありがとうございました


パキスタン洪水被災民支援カンパに、
たくさんの方からご協力をいただきました。
また、あたたかいメッセージもお寄せいただき
ほんとうにありがとうございました。

お寄せいただいたカンパ金は、
アルカイールアカデミーとその生徒たちと共にすすめる、
被災した農村の人々への支援に使います。
これからも見守っていただけますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。


■ カンパ活動のご報告 ■
  2010年10月(開始)から11月30日(終了)/1口1000円
合計9,797,563円
≪内訳≫個人・・・1,284,000円(400件)
     団体・・・8,504,179円(12件)
   イベントなど・・・9,384円(3件)

ご協力いただきありがとうございました。





●2010年7月末にパキスタン北部で発生した洪水は、インダス川を下り、南部へと被災地域を拡大しています。
●この状況を受けてアルカイール・アカデミーの生徒達からは「被災地域の人々の力になりたい」という声があがりました。JFSAはこの≪生徒達の思いを柱にした支援活動≫をアルカイール・アカデミーとともに行っています。
このページではこの支援活動のニュースをお届けします。



シンド州ダドゥー郡はアルカイールアカデミーのあるカラチから車で5時間ほどの農村地域です(地図をクリックすると大きくなります)


パキスタン洪水被災地の視察報告及び
今後の支援活動スケジュール


 JFSAは「アルカイールアカデミーの子ども達と共に行なう洪水被災農民の支援」の具体的な支援活動スケジュールをムザヒル校長、先生・生徒達と立案するために、田邉理事長、西村海外事業担当を10月15日から25日の10日間パキスタンに派遣しました。
滞在期間中に現地視察を2日間行ないました。その後、生徒との話し合いを3回、アルカイールアカデミーの理事との協議を3回行ない、今後の支援スケジュールを立てました。以下、その報告を致します。


●被災地の視察報告
アルカイールアカデミー校長ムザヒル氏、副校長タスニーム氏、学校理事2名、生徒4名と、JFSAの田邉、西村の10名で、10月16日(土)、17日(日)の2日間、パキスタン洪水被災地シンド州ダドゥー郡の3区域(ジョヒー地区、シター地区、スプラー地区)を視察しました。視察の手配、ガイドをムザヒル校長の友人にお願いしました。


1.ジョヒー地区
(ふたつの集落の住民 約5000人)


この地区は被害を受けていないダドゥー市街地から車で30分の所にありました。全体の80パーセントが未だ水の中にありました。

ふたつの集落を視察しました。ここは大地主の所有地内で、所有地の端から端まで車で1時間ほどもあるということでした。この所有地の周辺の森には強盗団がいるため、私達には銃を持った大地主のガードマンが付けられました。

ふたつの集落は水の中に浮かぶ孤島のような状態で、私達はその集落に川漁師の船で渡りました。そこには家財道具を盗まれないようにと数十人の人が居残っていました。水や食料は船賃を一人50ルピー支払って市街地から運んでいました。

この地域には政府、NGOの支援は一切なかったそうです。その他の村人は市街地近郊の避難民キャンプや親戚の家で暮らしていました。キャンプの食料は、それぞれが被災していない近隣の村の親戚などに頼っていました。親戚の人々も同じ貧しさの中にあり、十分な援助は出来ていないということでした。

水と食料の補給を緊急に行なう必要があります。農民に、地主からの援助について聞きました。政府に援助の要請をしてくれているとは言っていましたが、地主からの直接的な援助は受けていないようでした。

下の写真をクリックすると
大きく表示されます↓


種もみを保存していたカメは壊れてしまった

川漁師の舟で被災した集落に渡る

水に沈んだ基礎の部分から崩落した家

村人に話を聞くアルカイールアカデミーの男子生徒たち

集落の子どもたちに声をかけるムザヒル校長。奥に見える畑地は泥土で覆われている。

畑地や集落は水の中に沈み、人々は高くなっている道路に小屋を作り避難している

乏しい食料を補うために捕まえた魚を小屋の天井から吊るして干している

2.シター地区
(この集落の住民 約3000人)

 この地区は8月最初に視察した村です。その時は灌漑用水から水が畑や集落にあふれ出ていました。

今回の視察では水は完全に引いていました。しかし、畑地は水で運ばれてきた泥土で覆われ、作物は壊滅的被害を受けていました。集落の家々は、水に沈んだ基礎の部分から崩落していました。

病気も発生していました。マラリアで数人の子ども達が死亡しており、コレラも発生している集落がありました。公立の病院はこの地区にひとつありますが、医者は洪水以前からいないということでした。

農民のほとんどが土地無しで地主に雇用されている賃金労働者のため収入の道も断たれていました。次期作物の小麦の種も洪水で流されてしまい仕事がいつ始まるかも見通しが立っていません。

このままだと、多くの農民は近くの都市に仕事を求めに行くしかありません。もし仕事がなければ路上で物乞いをすることになります。食料の確保は小地主の努力により、地元のNGOが支援を行なっていました。農民の要望は家屋の修理と医者・薬の確保でした。



3.スプラー地区
(この集落の住民 約6000人)

この地区は市街地からさらに遠くにあり、市街地から車で1時間半ほど離れた所にあります。

大地主の土地の中にあり、この地区内にある二つの湖から水が溢れ出たため水が流れ出ていく所もなく、畑地や集落は水の中に沈んでいました。そのため、水が引くのに少なくとも2カ月は掛かるということでした。

ボウフラが湧き、マラリアが発生することが心配されます。人々は小高い場所に木切れやボロ布で小屋を作り、そこに避難していました。政府や地主の援助もなく、水や食料を時折やってくる宗教団体、地元NGOの援助に頼っているということでした。

首都のイスラマバードにいる大地主と直接電話で話をしました。彼は政府の援助金を確保するために議員と交渉をしているということでした。彼は政府の洪水対策は遅れているのでNGOの支援が必要だと言いました。しかし、農民は地主は何も支援してはいないと言っていました・・・。


アルカイールアカデミーで農民の洪水以前の過酷な暮らしぶりを学んだ上で同行した生徒達は、農民の心配事や要望を熱心にノートに書き留めていました。
井戸水が洪水によって変質して飲めなくなったこと、命を繋ぐため、厳しい暮らしの中で日々蓄えていた僅かな食料と種モミが流されてしまったことなどを聞きました。
生徒達は農民のもともとの暮らしの厳しさ、そして洪水被災を受けて今ある暮らしの悲惨さを深く感じ取ったようです。

村人の話を熱心にノートに書き留める生徒たち




私達は、アルカイールアカデミーで視察を行なった生徒達と今後のスケジュールを話し合った時、ひとりの生徒からとても大切なことを教わりました。
それは彼の次の発言から感じ取りました。

『僕達は視察で行なわなければならない大事なことを忘れてしまった。農村の若者や子ども達の声を聞くことをしなかったことだ。大人ではない、若者や子供であるために感じている不安や心配事、望んでいることがあったのではないだろうか? そういうことを年の近い自分たちだからこそ聞き出せたことがあったのではないだろうか? 僕達は視察を半分しか行えなかった』と。
視察に参加した他の生徒も大きくうなずいていました。

貧困の中で親達とは違う不安や心配事を抱えているアルカイールアカデミーの子ども達だからこそ考えられたことだと思いました。大人達の保護下にある子ども達は決して「考えない」存在ではありません。農村の子ども達が、身に迫っている被災による過酷さを子どもなりに受け止めているはずだと視察した生徒は感じたのです。

私達は農村の子ども達の立つ位置に沿った視察を行なえなかったことに気付かされました。
「アルカイールアカデミーの子ども達の思いを柱にした支援」を行なうことで得られた大切さだと痛感しました。

●今後の支援活動スケジュール

アルカイールアカデミーとJFSAは視察後、生徒を交えて今後の支援活動スケジュールについて協議しました。9月に立てた「支援の方針」、「支援金の使途」に沿って以下のように実施することになりました。

≪支援金の具体的な使途については、集まったカンパ金を基にアルカイールアカデミーと協議の上、決定します。
そして、カンパ金の受け渡しは支援活動に沿って順次受け渡していきます。
第一回の受け渡しは2010年12月のJFSA事務局派遣時に行ないます。≫




【支援の方針とその実施計画】

1.被災した農民の力になりたいというアルカイールアカデミーの子ども達の思いを柱とした支援を行なう。

・女子生徒4名、男子生徒4名からなる支援グループを11月中に結成する。そして、毎月1回、支援対象地域を訪問して支援活動を行なう。そして毎月2回、支援企画についてムザヒル校長とミーティングを行なう。

2.大土地所有制下の農村の仕組みや農民の暮らしをよく理解して、最も困難な暮らしをしてきた人々に支援が届くように留意する。

・支援の対象地域をシター地区の集落とする。その理由は、その地区の小地主に一定の信頼が持てると判断したこと。また、小地主とムザヒル校長の友人との間に信頼関係があり、小地主に対する農民の信頼もあること。
・小地主とアルカイールアカデミーとの信頼関係を深めるためにも、11月中に小地主と農民数人にアルカイールアカデミーを訪問してもらう。その時生徒集会を開く。
・まず、建物の修復と井戸水の改善を実施する。その作業労働に生徒たちも参加する。



3.支援カンパ金が使われて無くなってしまえば支援が終わるという支援金の使い道ではなく、農民の生活を改善していく資金を作り出す支援の使い道を農民と共に考えていく。

・この地区では洪水被災を受けなかった集落もあり、そこの作物を産直でアルカイールアカデミーが販売する計画を立てる。
この事については12月のJFSA事務局の派遣時に具体化する。




洪水被災復興支援ニュースBへは
こちらからどうぞ



●JFSAがこの洪水被災に対して、「アルカイールアカデミーの子ども達が行う洪水被災支援」と連動する支援を行うことを決定するに至った経緯と支援の具体的な方針をご案内いたします。
クリックしますとジャンプします。

●アルカイールアカデミーの子ども達が受けている洪水被災の影響〜
「洪水被災で駒ている困っている人々の力になりたい」と思う子ども達


●被災地ダドゥー郡を視察、その状況と農民の要望

●JFSA理事会として「アルカイールアカデミーの子ども達が行う被災支援」と連動した支援を行うことを決定→支援の方針、支援金の使途、支援のスケジュール、カンパ活動協力のお願い




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