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会報17号より
 

「第27回送り出しコンテナ到着」
           海外事業担当 西村光夫

会員になるには
JFSAの活動は会員の方々に支えられています。
会員になるには下記の郵便口座に年会費をお振込みいただくか、 直接JFSA事務局まで直接お持ちください。
●2012年度(2012年10月〜2013年9月)分の会費になります。
●会員(正会員)には総会の議決権があります。
●会員、支援メンバーには年3回の会報と、 年1回サポーターグッズ(アルカイールの生徒が作ったものなど)を郵送いたします。
※サポーターグッズのサンプルはこちらからご覧ください。

◆郵便振替口座番号 00160-7-444198
◆加入者名 JFSA
≪年会費≫
【 会員(正会員)】

個人1口\5,000-/団体1口\50,000-
【 支援メンバー】
個人1口\2,000-/団体1口\10,000-


※通信欄に「会員」または「支援メンバー」「個人」または「団体」口数をお書き添えください(郵便振替用紙サンプルはこちらからご覧ください)。
※カンパ金をご入金いただく場合も上記口座をご利用ください。通信欄には「カンパ」とお書き添えください。
ボランティア募集中
 
JFSAでは活動を支えるボランティアを募集しています。
【作業内容】
@和服の選別、ハギレ作成、値段付け、など
A寄付された切手などの整理。
B会報などの郵送準備作業。
Cパキスタンへの古着コンテナ詰込み作業など。
Dフリーマーケットやチャリティ古着バザールなど古着販売に関わる補助作業。
【作業日】
作業内容により異なります。JFSA事務局へお問合せください。
【作業場所】
D以外はNPO法人JFSA事務局で行います。
*参加ご希望の方はJFSA事務局までお気軽にお問合せください。*ボランティアは無償で、交通費などの手当てもありません。ご了承ください。
ボランティア募集中
【NPO法人JFSA事務局】
住所:〒260-0001
千葉市中央区都町3-14-10
業務時間:10:30〜19:00
(木曜定休)
電話/FAX:043-234-1206
E-mail:jfsa@f3.dion.ne.jp
 

 ボランティアの皆さんの協力によって、JFSAの倉庫でバン詰(荷積みのこと)されたコンテナは、船積みされ6月2日東京港を出港しました。そして、カラチ港到着予定日6月25日(水)を2日遅れて27日(金)にカラチ港に到着しました。
 金曜日の夜に到着したため、その日に税関の検査を受ける事が出来ず、7月1日月曜日に検査を行うことになりました。検査の内容によっては港からの搬出が遅れることもあり、「大地を守る会」の豊島さんの最終滞在日7月3日(木)までに港からの搬出が出来るかどうか最後まで気を揉みました。もし間に合わなければ帰国の延期も考えて、チケットの変更を準備しました。
 しかし、検査はレントゲン検査のみでパスし、コンテナの扉を開けての検査もありませんでした。(そのため、検査中に荷物を盗まれる事もありませんでした)
 予定通り7月3日(木)の午前中にワリー氏と二アーズ氏の倉庫近くまで、港から搬出する事が出来ました。
 扉を開けて荷降し作業を始めると、すぐにポリスがやって来て卸売業者のワリー氏に賄賂を求めてきました。ワリー氏は賄賂(100円から200円ほど)を渡した後、ポリスと何事かを話していました。その後すぐにワシとムザヒル校長に話があると言ってきました。顔が幾分緊張していました。「このエリアの二つのマフィアグループの抗争が最近あったとポリスが言っていた。安全のため、西村さんと豊島氏は2〜3回の軽トラックでの運び出しの様子を写真に収めたら此処を引き上げて欲しい」と言いました。
 荷降し作業を最後まで見届けたいと思いましたが、ワリー氏の忠告を受けてムザヒル校長と共に引き上げる事にしました。(荷降し作業に来ていたAKBGのカユーン氏、卒業生のアマダリ君他2名の事も心配になり、カユーン氏に「君達は大丈夫か」と尋ねましたが「心配ないから帰ってください」と言われました。)
 その三時間後、カユーン氏から「荷降し作業は無事終了した」との電話がありました。ホッとしました。私は10年ほどコンテナの荷降し作業に立ち会ってきましたが、身の安全のために途中で引き上げなければならない事は今回が初めてのことでした。

卸売価格交渉@

 昨日6月25日に引き続き、第二回目の卸売価格交渉を今夜行ないました。昨日の交渉の終了時の価格はキログラム当たり40RS(約80円)でした。今夜の交渉は21時から始まる予定でしたがワリー氏に急用が出来て22時から始まりました。今日の午後17時ごろにカラチ空港に到着した「大地を守る会」国際局の豊島氏を交えて和やかな雰囲気で始まりました。
 しかし、ワリー氏(卸売業者)の提示価格は40RS/KGからなかなか上がらず双方の表情も固くなり語気も強くなってきました。ワリー氏は、前回に較べてパキスタンでの小売値が安いものが多いと繰り返し述べ、AKBGは、前回の価格が安過ぎたと主張しました。
 いつもの事ではありますが、価格が折り合えなくなると話は政治談議などに飛んでしまい交渉とは関係ない私語が多くなります。途中、遅い夕食をみんなで摂ることで交渉の取り直しをはかりました。
 私は、交渉で話をいつも中心的に引っ張っているイザハル氏(AKBG理事)とムザヒル校長に、今夜の交渉では事前に打ち合わせたように、あくまでもAKBGの希望価格48RS /KGを主張して、42RS /KGまでたどり着いて欲しいと要請しました。
 24時を過ぎた頃、ワリー氏から42RS/KGの声がやっと上がりましたが、AKBGがあくまでも48RS/KGを主張したので交渉は明日に持ち越されました。  *RS=ルピー(パキスタンの通貨)

卸売価格交渉A

 昨夜(27日)に最終の卸売価格交渉が行なわれました。今回の交渉時間にもワリー氏は再び小一時間ほど遅れてきました。ワリー氏はわざと遅れてじらせる戦術で来たかと私は思いました。日本風で言えば巌流島の決闘の宮本武蔵の戦術で。
 しかし、意外にも早い内にAKBGも納得のいく45RS/KGで価格交渉は妥結しました。(AKBGとしては43RSを最終的な価格として提示するつもりでいましたから・・・)
 これは、交渉の席に、JFSAの協力団体のひとつであり、多くの会員が古着をJFSAに送って下さっている「大地を守る会」の国際局の豊島氏が交渉の場におられた事も良い結果を生んだ理由のひとつになったと思います。
 古着を送って下さった多くの皆さん、選別作業、梱包作業、コンテナ積み込み作業に協力していただいた皆さん、アルバイトの方、事務局の仲間に感謝しながら、昨夜は良い眠りにつけました。
 ペシャワールで仕事をしていて今回の交渉に出られなかった卸業者の二アーズ氏と、一人で交渉に臨んだワリー氏が、この妥結した価格のことで内輪ケンカをしないことを願って・・・・(少笑い)


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