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●マリー=フランス・ボッツ著
(ジャン=ポール・マリ協力)
『子どものねだん
バンコク児童売春地獄の四年間』
◆堀田一陽訳
◆社会評論社刊
【訳者の堀田一陽氏によるこの本の紹介】
「ソンタはホテルの部屋に入ってきた。一言も口をきかず、浴室へむかうと、素早くシャワーを浴びて出てきた。胸から腰にバスタオル一枚巻いただけの、半裸。(中略)支度はできた。タイ北部出身者らしい少し薄めの褐色の肌、茶の大きな瞳、いま、そのまなざしにふかい不安がただよう。ソンタ、八歳になったばかりの、少女。」
本書の冒頭、バンコクの売春宿、ソンタとの出合いの場面である。
著者のマリーさんはベルギー人女性、ブリュッセルで病院勤務の医療ソーシャル・ワーカーをしていたが、ふとしたことからボランティアとして医療・教育援助活動に従事するためカンボジア国境に近いタイの難民キャンプへ。そのキャンプから子どもたちが「消える」。マリーさんはやがて、タイの民間援助団体の仲間から、子どもたちは闇の組織によって密輸され、あるいはキャンプを警備するタイの軍人たちにさらわれ、バンコクの売春宿に売られていることを知る。ブリュッセル、パリ、ジュネーブと児童援助団体を回り、支援組織を整えて、再び、三度び、バンコクへ。ブルーの瞳に金髪、26歳の白人女性が、夜のバンコクのセックス観光・子ども買春の実態解明に乗り出す。人道援助団体のタイ人青年とカップルを装い、売春宿で「少年少女を買う」。子どもたちから話を聞く。
バンコクの『子どもの権利擁護センター(CPCR)』の活動家たちと協力した子どもの救出。子どもたちの親を捜す。ソンタの母との再会。子どものための生活寮。パチャラとラオ、ふたりの少女の夢。子どもたちを襲うエイズ。小児性愛者「ワニ男」との対決、フランス人建築家の告白……。
この活動でマリーさんはフランスの女性誌『エル』の「年女(ラ・ファム・ド・ラネ)」に選ばれた。ベルギー帰国後、タイのCPCRによって売春宿や秘密工場から救出された子どもたちの社会復帰を支援する活動をベルギーとフランスを中心に展開した。その活躍ぶりは「反児童虐待の旗手」、「ベルギーの国民的ヒロイン」(『ル・モンド』紙)と高く評価され、ベルギー国王アルベールU世からは男爵の爵位を授かった。
また、本書の協力者、フランスの週刊誌『ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』のベテラン記者ジャン=ポール・マリ氏は、同誌の本テーマでのルポルタージュで、アルベール・ロンドゥル賞(すぐれたルポルタージュに与えられる賞)を得ている。
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JFSAの活動は会員の方々に支えられています。
会員になるには下記の郵便口座に年会費をお振込みいただくか、 直接JFSA事務局まで直接お持ちください。
●2012年度(2012年10月〜2013年9月)分の会費になります。
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≪年会費≫
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JFSAでは活動を支えるボランティアを募集しています。
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A寄付された切手などの整理。
B会報などの郵送準備作業。
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【作業日】
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【作業場所】
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*参加ご希望の方はJFSA事務局までお気軽にお問合せください。*ボランティアは無償で、交通費などの手当てもありません。ご了承ください。 |
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