パキスタン北部の地図


　１０月８日（土）にパキスタン北部で大きな地震が起こったことは、新聞やテレビなどでごらんになっていることと思います。

　JFSAにも何人もの方からご心配のお電話、メールをいただいています。ほんとうにありがとうございます。現在、アルカイールアカデミーのムザヒル校長やペシャワール、カラチの協力者などに電話で状況を聞いているところです。

●これまでわかっていることについてお知らせいたします。

　アルカイールアカデミーのあるカラチ市は今回の地震の起きた地域とは遠く離れているので地震による直接の災害は起きていません。

　ただ、アルカイールビジネスグループ（AKBG）の事務局カユーン氏の実家があるマンセラは大きな被害があったようです。実家の建物が崩れ、家族も無事ではなかったときいています。カユーン氏は飛行機でイスラマバードに行き、マンセラに向かいました。その後車でアブダバード（ここも多くの建物が壊れています）までは行きましたが、それ以上先には行く手段がなくまだマンセラには到着していないとのことです。今は、携帯電話もつながらない状態でそれ以降の情報はわかっていません。
　マンセラは、９月初旬にJFSAの理事長と事務局２名が訪問しています。カユーン氏の実家に泊めていただき、家族や知人の方々に歓待を受けました。ニュースでは、マンセラ地区で多くの建物が倒壊したくさんの人々が命を落としたということも報道されているので、たいへん心配しています。
　ムザヒル氏は古着販売事業の中心を担う事務局カユーン氏を襲った突然の不幸にたいへん心を痛め、また、現在は詳しい状況がわかってはいませんが、大きな被害が起きていると心配しています。そして、アルカイールアカデミーとして、地震の被害に遭った人たちに対して何かできることがないか相談を始めています。JFSAとしては、ムザヒル氏からの提案に答えてそれに協力したいと考えています。
　ムザヒル氏とは電話で連絡をとっていますので、その後の様子で何かわかりましたら、改めてお伝えいたします。

２００５年１０月１０日
NPO法人JFSA事務局

AKBG事務局カユーン氏（左）

山間部の学校に通っている子どもたち