活動目的

     衣類や毛布、バッグなどのリユースの促進

     スラムに暮らす子どもたちの自立支援

     非営利の市民活動としての自立

資源の有効利用を考えている人々と、貧困によって社会的に疎外されている世界の人々に対して、主に衣類のリユースをすすめる仕組みを海外NGOと協力してつくり、資源の活用と生活の自立支援に寄与することを目的とする。(JFSAの定款第2章より) 


活動方針

①衣類や毛布、バッグなどの行き先に暮らす人々と協力する

 貧困により教育を受けられない子どもたちのために、パキスタンのカラチ市のスラムに作られた学校と協力して衣類や毛布、バッグなどを活用した支援事業を行なっています。

 呼びかけに応えてくださった方々から衣類などを回収し、JFSAで選別を行なっています。一部は国内リユースし、パキスタンには年間90トン以上輸出しています(現在はタイへ輸出し販売、その収益からパキスタンの学校を支援しています)。

 私たちは、衣類や毛布、バッグなどの行く先に暮らす人々と協力することを目的としています。そして、双方の立場から、地球的な規模での資源の流れを考えて、お互いに役に立てていくことが、人と人の支えあいによる豊かな社会を作るたいせつなことだと考えています。

②「子どもたちが学びつづけるため」の販売事業

 「アル・カイールアカデミー」は、1987年にカラチ市のスラム地区で5人の子どもと1人の先生で始まりました。学校の経費は寄付に頼っていましたが、自立した運営をするためにJFSAと協力して衣類や毛布、バッグなどの販売事業をするアル・カイール事業グループ(AKBG)を作りました。以後、AKBGが衣類などをパキスタンで卸販売し、収益を学校の運営費(先生のお給料、子どもたちの教材費)に使う活動を継続してきました。そして2022年、事業により専念する形を検討し、新たにPJ(パキスタン&ジャパン)カンパニーが設立されました。
更に2023年にはパキスタンの輸入関税引き上げなど複数の要因が重なり同国への輸出は困難であると判断、現在はタイへ輸出・販売しています。詳しくはこちらからご覧ください。

③非営利の市民活動としての自立

 子どもたちの自立を目指した教育活動は、長い時をかけて実を結びます。支援する活動も継続していくための事業基盤をしっかりと作ることが必要だと考えます。皆さまから届いた衣類などの一部は、JFSAの古着ショップやフリーマーケットなどでリユース販売事業に活用し、多様な人々と関係を結びながら活動を継続できる事業を作っています。


年表
●パキスタンの人々との出会い

1993 ~ 1999
1993 年11 月 JFSA・FRNちば設立発起人会スタート
1994 年 7 月 設立準備会スタート
1995 年 5 月 アル・カイールアカデミーのムザヒル校長を初招日
1995 年 7月 PFSA(後にAKBGに変更)をパキスタンで設立
1995 年10 月 JFSAとFRNちば設立
1995 年10 ~ 12 月 PFSA事業開始資金のカンパ活動(270 万円が集まる)
1996 年 3月 第1 回古着輸出(10 トン)
1998 年10 月 ムザヒル校長招日(広島原爆資料館訪問)
1998 年12 月 JFSA海外衣料支援センターを千葉市にオープン
1999 年 2月 大地を守る会が回収取り組み開始(宅配便による古着回収スタート)
1999 年 7月 プレス機第1 号使用開始

2000 ~ 2004
2000 年10 月 生活クラブ東京が回収取り組み開始
2001 年 4月 アル・カイールアカデミー職業訓練所スタート
2001 年11 月~ 2002 年2月  緊急支援「子どもたちが学びつづけるために」のカンパ活動
(1250 万円が集まる)※アフガン戦争が始まる
2002 年 2月 アル・カイールアカデミーがカチラクンディ分校(キャンパス2)を開設
2002 年 3月 パルシステム千葉が回収取り組み開始
2002 年 5月 生活クラブ虹の街(千葉)が回収取り組み開始
2002 年 9月 バッグ類の回収取り組み開始
2002 年11 月 NPO法人設立総会(2003 年3 月認証)
2002 年12 月 第1 回チャリティバザール開催
2004 年 2月 AKBGがバザールでの小売販売取り組み開始
2004 年10 月 笠間市が回収取り組み開始


2005 ~ 2009
2005 年 8月 パキスタンより国内販売用古着の輸入取り組み開始
2005 年11 月~ 2006 年1 月  パキスタン北部地震「復興支援」のカンパ活動(1100 万円集まる)
※2005年10月パキスタン北部地震発生
2005 年11 月 ポラン広場が回収取り組み開始
2005 月12 月 パキスタン北部地震被災地ケートサラーシ村(バラコート)に青空学校開設
2007 年 2月 油圧式プレスマシン設置
2007 年 3月 JFSA古着ショップ柏店「kapre( カプレ)」オープン
2007 年 7月 生活協同組合グリーンコープが回収取り組み開始(2010年9月に社福グリーンコープFRセンターで回収に変更)
2008 年 2月 AKBGよりエプロン輸入の取り組み開始(FRうらやすのオーダー)
2009 年 2月 AKBGよりエプロン輸入(生活クラブ東京40周年記念品のオーダー)
2009 年 9月 写真集「古着のゆくえを追いかけて」作成


2010 ~ 2014
2010 年 6月 AKBGよりエプロン輸入の取り組み(FR四街道のオーダー)
2010 年 9月~ 11 月 パキスタン洪水被災民復興支援のカンパ活動(1170 万円集まる)
2010 年 9月 選別協力団体の取り組み開始
2010 年11 月 JFSA東葛センターを柏市にオープン(古着ショップ「kapre( カプレ)」移転)
2011 年 4月 東日本大震災支援ネットワークちば結成
2011 年 8 ~ 9月 生活クラブ虹の街がデポー(店舗)と配達便トラックによる回収取り組み開始
2011 年 7月 AKBGの縫製工房準備スタート(社福グリーンコープよりエプロンのオーダー)
2012 年 2月 生活クラブ茨城が回収取り組み開始
パルシステム群馬・パルシステム静岡が回収実験取り組み
2012 年 3月 社福グリーンコープFRセンターが第1 回目の古着コンテナ輸出
2012 年 6月 アル・カイールアカデミーがゴーラムフセイン分校(キャンパス3)を開設
2013 年 1月 千葉ショップリニューアル資金の「紡ぎ債」呼びかけ(200 万円集まる)
2013 年 4月 AKBGの縫製工房オープン
2013 年 9月 大地を守る会が配送車による回収取り組み開始(~2017年9月)
2013 年10 月 JFSA千葉センター古着ショップがリニューアルオープン
2013 年11 月 生活クラブ茨城から縫製工房に30周年企画品オーダー
2014 年 7月 パルシステム茨城 栃木が回収取り組み開始
2014 年10 月 福祉団体の古本の回収と販売に協力開始(千葉ショップのセールにて)


2015 ~ 2019
2015 年 3月 生活クラブ埼玉が回収取り組み開始
2015 年 8月~ 10 月 アル・カイールアカデミーがキャンパス4 ~ 6 を開設 
2015 年10 月 生活クラブ虹の街から縫製工房に40周年記念企画品オーダー
2016 年 7月 アル・カイールアカデミーがキャンパス7 を開設  タイの古着マーケットを調査
2017 年 5月 ハンサリム生協連合会古着回収取り組み開始
2017 年 8月 千葉市ベイタウン夏祭り会場で古着回収取り組み
2017 年 9月 ハンサリム生協連合会が第1 回目の古着コンテナ輸出
2018年 1月 オイシックス(オイシックス・ラ・大地)が回収取り組み開始 
2018年11 月 「kar-khana(カルハナ)」事業スタート
2019年 2月 生活クラブ・東京から縫製工房に50周年記念企画品オーダー
2019年 9月 常総生協が回収取り組み開始