キャンパス1(本校)

カラチ市ニューカラチ・ムスタファコロニー
●生徒数2000人(ナーサリー~10年生)
1987年に、10人の子どもとムザヒル氏がスラムエリアの中に学びの場を開きました。最初は汚れた子どもたちの体を洗い、いっしょに食事をとることから始めました。
地域の人たちの理解はなかなか得られませんでしたが、子どもたちが学ぶことで変わっていく様子が伝わり、今では2000人の子どもたちが通っています。授業は午前と午後の2部制で、子どもたちは仕事や家庭の都合でどちらかのクラスを選べます。


キャンパス2(カチラクンディ分校)

カラチ市郊外 ジャム・チャクロ カチラクンディゴミ処分場
●生徒数350人(ナーサリー~5年生)
2002年に、ムザヒル氏はJFSA事務局といっしょにカラチ市郊外のゴミ処分場に行きました。そこにはゴミがトラックで運び込まれ野焼きされていました。煙が立ち込める中で400世帯以上の人々が暮らし、たくさんの子どもたちがいました。
その翌月、ムザヒル氏はそこに学校を開きました。離れたところに学校を作ると、親たちは子どもを通わせないと考えたからです。最初の生徒は4人で、建物もありませんでした。ムザヒル氏は集落の家を1軒ずつ訪問して、子どもたちが学校に来るように話して回りました。
先生たちは、毎朝キャンパス1から送迎しています。野焼きの煙と大量に発生するハエの問題があり、キャンパス2では、アル・カイールアカデミー本校の卒業生やスラム出身の先生が教えています。


キャンパス3

カラチ市郊外 ゴーラムフセイン村
●生徒数650人(ナーサリー~10年生)
2012年に、キャンパス2のあるゴミ処分場に隣接した土地を購入して開きました。土地購入資金は、JFSAの貸付金を使いました(1995年にAKBG事業資金としてとして集めたカンパ金)。ここにはキャンパス2の高学年の生徒と、近隣の村の子どもたちが通っています。高学年のクラスを教える資格をもった先生はほとんどミドルクラス以上の出身で、ゴミ処分場にあるキャンパス2には来ないのです。近隣の村に小さな学校はありますが、先生が不在です。
校庭に約150メートルの井戸を掘り、子どもたちや先生は浄水器でろ過された水を使えます。この井戸の水をキャンパス2でも利用できるようにしたいと考えています。


キャンパス4

カラチ市郊外 アユーブ村
●生徒数60人(ナーサリー~3年生)
2015年に、民家だったところを借りて学校を開きました。近くには大きな養鶏場があり、様々な民族の子どもたちが通っています。親たちは主に建築現場などの肉体労働の仕事に従事しています。副校長のタスニームさんは「学校を開く前に地域の家を1軒ずつ回り親たちと話しました。皆、機会があれば子どもたちに学ばせたいと思っています」と言います。しかし、建物が小さいため、今は3年生までの子どもたちまで受け入れています。


●アル・カイールアカデミーとPJカンパニー
●第5〜第7分校の様子
●青空学校(パキスタン北部バラコート)、カレッジ(カラチ市内)