キャンパス5

カラチ市郊外 グルマット
●生徒数300人(ナーサリー~5年生)
2015年に、廃校になっていた公立学校の校舎をシンド州政府から借りてスタートしました。建物も立派で広いグランドもありますが、15年間使われずに放置されていました。
シンド州では数千の学校が廃校状態になっているそうです。新聞記事でも問題として取り上げられていますが、「開校しても管理がされないので、先生は給料をもらいながら他の仕事をして学校に来ないのです。」とムザヒル氏は言います。
生徒の約9割は、隣接したバロチスタン州から仕事を求めて家族でカラチに移ってきました。分校長のアッバース氏は政府の学校で学びましたが、家がアル・カイールアカデミーの近くにありました。子どもたちの様子を見て、この学校で先生をしたいと思い、卒業した後にアル・カイールアカデミーの先生になったそうです。キャンパス5が始まる前は、キャンパス2の分校長をしていました。


キャンパス6

カラチ市郊外 ヤルー
●生徒数360人(ナーサリー~5年生)
2015年に開校しました。本校から車で10分ほどのところにありますが、ここからも本校に通ってきていた生徒がいたそうです。行き帰りの道は子どもが通うには安全ではないので、この地域で学校を開きたいと考えたといいます。
最初は空いていた小さな工場の建物を借りましたが、入学を希望する子どもたちが多くてすぐに手狭になりました。そのため2017年に、そこから歩いて3分ほどのところに土地を購入して校舎を建てました。副校長のタスニームさんは「ここもすぐいっぱいになるでしょう」と言っています。


キャンパス7(場所の都合により現在は閉校)

カラチ市
●生徒数160人(ナーサリー~3年生) 
2016年に、古くからある大きなスラム地区に開校しました。
きっかけは、キャンパス2の第1期の卒業生サイマさんが、結婚してこの地区に移り住んだところ、近所の親たちから子どもたちを教えてほしいと頼まれたことからでした。
ムザヒル校長も、サイマさんが生徒だったころから、将来は先生の仕事をしたらどうか?と話していました。彼女は夫の理解も得て自宅の中庭で青空教室を始め、今は建物を借りてキャンパス7が始まりました。サイマさんは「この子たちも将来、先生になるかもしれません。ここで教えることが心から嬉しいです」と話していました。


●アル・カイールアカデミーとPJカンパニー
●本校〜第4分校の様子

●青空学校(パキスタン北部バラコート)、カレッジ(カラチ市内)